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丹原町国際交流協会主催のスピーチコンテストが行われました

 

2016年12月18日(日)

 毎年この時期に開催される丹原町国際交流協会主催、西条市教育委員会および愛媛新聞社後援の「国際交流スピーチコンテスト」が、12月18日(日)午後1時から、西条市丹原公民館で盛大に行われました。
 このコンテストは、外国人による日本語スピーチだけではなく、地元小学生の日本語による意見発表、中高校生の英語によるスピーチ、また外国語を学習している日本人による学習成果発表という、一般的なスピーチコンテストとは少し趣を異にしたイベントで、子供の頃からの国際理解と将来の国際人育成のための教育の一環として、地域の教育機関や先生方の協力も得て取り組んでいる活動です。
 その中で、私たち丹原にほんごの会で日本語を勉強している5名の外国人が日本語によるスピーチに果敢に挑戦してくれました。事前に出場者を募ったところ、この5名の人たちが自ら出場を申し出てくれたことが、日ごろ彼らに日本語を指導する立場の者として、またこのコンテストの主催側の一員として、大変うれしく思いました。
 発表内容も、いずれも甲乙付け難い素晴らしものでした。今回は第17回目のコンテストですが、筆者の記憶しているところでは、これまでのコンテストで一番素晴らしかったと思います。審査員の間でも、どれを最優秀とするかは、意見が分かれましたが、自分の故郷の素晴らしさやそこに伝わる伝説を写真も見せながら、時にユーモアや身振り手振りも交えて、分かりやすく語ってくれたインドネシアのジャカ・スティアワンさんの「私のふるさと『メダン』」を最優秀と決定しました。
 発表者と演題(発表順)・・・下のタイトルをクリックすると音声をお聞きいただけます。
  1.エンダン・ウィジアント  (インドネシア) インドネシアの結婚式
  2.グェン・ティ・タオ    (ベトナム)   あいまいな日本人の返事
  3.工藤 ウィランヤー    (タイ王国)   タイ国民の父・プミポン国王
                          (都合により欠場の為、PDFファイルで掲載)
  4.ジャカ・スティアワン   (インドネシア) 私のふるさと「メダン」
  5.グェン・ティ・トゥ・フェン (ベトナム)   私の出会い
  6.黒川 タイン         (ベトナム) お弁当は、ただのお弁当でしょうか

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表彰式後の記念撮影で、発表者の皆さん、丹原町国際交流協会会長、日本語講師といっしょに。 ベトナムの女性三人は、日本の浴衣を着て発表してくれました。

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(写真左)今年度、新たに就任された丹原町国際交流協会関野会長の開会の挨拶。 (同右)来賓としてお越しいただいた西条市教育委員会田邊様からもご祝辞を頂きました。

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(写真左)丹原にほんごの会会長(筆者)から、講評と感想を述べさせていただきました。 (同右)多くの方がお越しくださいました。お聞きいただいた方には、発表者のスピーチを通じて「異文化」を感じていただけたことと思います。

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最優秀賞のジャカさん(インドネシア)のスピーチ。故郷にまつわる伝説の舞台となった美しい湖や島をアピール。表情豊かにユーモアも交えながら、その伝説から学んだ教訓を、聞き取りやすく分かりやすい日本語で話してくれました。 丹原町国際交流協会会長から賞状と記念品を授与されるジャカさん。

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 (写真左)エンダンさんは、インドネシアの婚約から結婚式までの伝統的な習慣を、順を追って分かりやすく話してくれました。お国柄や文化・習慣の違いを感じさせるお話は、正に国際交流の場にふさわしい話題でした。カンフーのような格闘技「パラン ピントゥ」という婚約時のイベントはこちらのから。

 (同右)タオさん(ベトナム)、「これはちょっと・・・」や「あとで返事するね」など、日本人ならそれなりに理解して、特に問題になることもないちょっとした会話に、当初彼女は戸惑ったとのこと。あいまいさを美徳(?)とする文化とそうでない文化。日本の常識が必ずしも世界の常識ではないことやお互いの文化を尊重することの大切さを改めて認識させられた思いでした。

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 (写真左)フェンさん(ベトナム)、日本に行きたいという夢、それに反対する両親、その時の彼女の心の葛藤、日本に来た時の言葉の壁や習慣の違いから来る不安。そんな「内気で消極的」だった彼女が、日本人の親友ができて、次第に憧れの日本に来れたことを心から喜べるようになったという、そんな揺れ動く心の内が伝わってくる感動的なスピーチでした。

 (同右)タインさん(ベトナム)、かつてお母さんが作ってくれたお弁当の美味しさを思い出しながら、今は日本人のご主人に愛妻弁当を作っている、そういう彼女の姿が思い浮かぶような、ほのぼのとして暖か味のある、彼女の優しい人柄がにじみ出るようなスピーチでした。


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