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国際理解講座ーインドネシア人実習生による母国の紹介

 

2021年12月19日(日)

 当会で日本語を勉強しているインドネシア人の技能実習生が、西条市国際交流協会からの依頼で、 広く市民にインドネシアを紹介するというイベント「国際理解講座」でプレゼンテーションを行いました。大勢の前での約2時の発表と質疑応答を一人で、 それも日本語だけで行うというのは、日本語の学習期間がそれほど長くない(約2年半)彼女には、大変勇気のいる挑戦だったと思います。
 彼女から当会に発表の準備についての相談があったとき、彼女曰く、日本語の勉強のチャンスだと思うのでやってみたいと。 その積極姿勢と勇気には頭が下がります。
 事前の練習の甲斐あって、プレゼンテーション終了後の質疑応答では、聴衆の一人から「発音がとてもきれいですね」との評価もいただきました。 すべてが終わった時には、安堵と共にやり遂げたという充実感あふれる表情をしていました。 彼女にとって、この日の経験は今後の日本語学習に大いにプラスになることでしょう。お疲れ様でした。

  講演の様子は、 ⇒こちらの動画から
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講師のチカさんの祖国インドネシアの一般的なことから故郷の東ヌサトゥンガラや州都クパン市のことを多くのスライドを使って紹介してくれました。

 

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(左)主催者からの講師紹介 (右)自己紹介では、「フルネームはとても長いので、ファーストネームを略してチカと言います」とのこと。 ファーストネームとファミリーネームの間にミドルネームが三つ入るとのことで、フルネームで自己紹介されたときは聴衆から思わず笑いが漏れていました。

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(左)クイズ形式で日本とインドネシアのことを比べながら国の概要を説明
(右)インドネシアの国章「ガルーダ パンチャシラ」(国のエンブレム)に込められた建国の理念について熱く語ってくれました。ガルーダは神様が乗る鳥、 パンチャシラ(ガルーダが胸に抱える五つの絵を描いた盾)は建国の五原則を表すそうです。

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その五原則を詳しく説明してくれました。右がその五原則を表すパンチャシラ。これにはインドネシア建国の理念が込められているとのこと。

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ここからは彼女の故郷の東ヌサトゥンガラ州とその州都の紹介。この地名、私たちの誰も知りませんでした。バリ島のず〜っと東とのこと。

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フローレス島にある三つの不思議な火口湖。時の経過とともに水の色が変わるそうです。地元の人からは、死後の魂が向かう聖地として崇められていて、先祖の魂によってその色が変わるという伝説があるとのこと。

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ここはコモド島の、その名も「ピンクビーチ」。写真のようにビーチがピンク色の砂で覆われているそうです。ピンク色の珊瑚礁が細かく割れて、砂と混じり合ってこんな綺麗なビーチになったそうです。

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このクリスタルケーブは、講師のチカさんの家の近くにあるそうです。水晶のように透明度の高い水と洞窟を形作る岩のコントラストが幻想的な雰囲気を漂わせています。

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東ヌサトゥンガラ州ロテ島の伝統衣装。男性は「ティーランガ」という帽子、女性は「ブラモリック」という月形のティアラが特徴。

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ロテ島の伝統衣装を着て、東ヌサトゥンガラ州の踊り「オファ ランガ」踊る実習生たち(チカさんもいます)。バリ島の日本語教育学院でのイベントの時のものだそうです。
ダンスの動画はこちら⇒ ロテ島の民族衣装を着て「オファ ランガ」踊る実習生の皆さん 

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代表的な食べ物。左はトウモロコシ、インゲン豆、ピーナッツを混ぜた物で主食となる「ジャグン ボセ」。右はトウモロコシを叩いてシリアルのようにして、 甘いお茶やコーヒーをかけておやつとして食べる「ジャグン ティティ」。

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(左)伝統楽器の「ササンド」。何本かの弦を張った竹の筒とトウモロコシの葉でできた共鳴函でできているそうで、素朴な音色が印象的でした。  動画はこちら⇒ 民族楽器「ササンド」の演奏 
(右)プレゼンテーション終了後のQ&Aタイム。質問者に歩み寄り、しっかりとアイコンタクトを交わして応えていました。

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講演後の交流タイムの一コマ。この日のために故郷から送ってもらったというロテ島の伝統衣装を身に付けて、ベトナム人の二人もこのドヤ顔、すっかり気に入ったようでした。

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        この機会をお世話してくださった事務局、お聞きくださった皆さん、チカさんに変わって御礼申し上げます。
        ありがとうございました。Terima Kasih(テリマ カシ).


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