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第21回国際交流スピーチコンテストが行われました

 

2023年12月17日(日)

 今年の5月にコロナ規制が解除されたことから、この日、丹原町国際交流協会主催・愛媛新聞社後援の第21回スピーチコンテストが4年振りに開催されました。
 久し振りの大会とあって、丹原にほんごの会の学習者に出場を呼びかけたところ、8名が参加を申し出てくれました。国籍もインドネシア、ベトナム、バングラデシュ、中国と国際色豊かな大会となりました。 また、今回は日本語の学習レベルに応じて、初級の部と中上級の部の2グループに分けて行われました。
 発表のテーマは特に設けず、日本での生活を通じて感じたことや自分の意見を積極的に発信して欲しいとだけ伝えてありましたが、 家族と離れて実習生として一人で生活することの大変さを感じつつも、楽しさも見出しながら力強く生きている彼ら・彼女らの心の一端を感じさせてくれる素晴らしい内容でした。

 その結果、次の通り表彰されました。〔発表者(呼称)、出身国、テーマおよび受賞〕
   <中上級の部>
   ・モリーさん インドネシア 「私が育った町、スンダの文化」 最優秀賞および愛媛新聞社賞
   ・マスドさん バングラデシュ「日本での生活と将来の夢」   優秀賞
   ・李さん   中国     「出雲大社を訪れて」      奨励賞
   ・リアニさん インドネシア 「夢に向かって」        奨励賞

   <初級の部>
    ・ホンさん  ベトナム 「日本って、どんな国?」     最優秀賞および愛媛新聞社賞
    ・ヴァンさん ベトナム 「時間を大切に」         優秀賞
    ・フンさん  ベトナム 「日本で働いて思うこと」     奨励賞
    ・ニーさん  ベトナム 「皆さんに感謝」         奨励賞

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   丹原町国際交流協会会長の開会の挨拶        発表後の反省会も終えてやっと緊張もほぐれたようです。


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表彰式の模様
(左)中上級の部で最優秀賞受賞のモリーさん。故郷スンダの様々な文化を紹介してくれました。異国にいて故郷の良さを改めて認識したようでした。 祖国で本格的に日本語を勉強していた彼女の日本語は、発音やイントネーションが母語話者かと思わせるほど分りやすく流暢な話し方で、愛媛新聞社賞も授与されました。
(右)初級の部で最優秀賞受賞のホンさんは、ベトナムにいたときに見聞きした日本に関する相異なる評判、「素晴らしい国だ」と「生活は大変で外国人をいじめる国だ」という 両極端の意見に戸惑い、自ら確認する為に実習生として日本に来たとのこと。さて、彼女が出した結論とは・・・・。 聴衆も共感できる説得力のある主張だったと思います。この点が審査員に評価されたようで、彼女にも愛媛新聞社賞が授与されました。     


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表彰式後に会長と共に記念撮影、中上級の部(左)と初級の部(右)の皆さん


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表彰式に先立って行われた審査委員長の講評(左)と、聴衆の皆さん(右2枚)。熱心にお聞き頂き有り難うございました。

 以下、発表時の出場者の様子。緊張感が伝わってきます。時々言葉に詰まる人もいましたが、原稿も見ずに全て暗記して発表してくれました。努力のあとが忍ばれます。

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中上級の部:左から モリーさん(インドネシア), マスドさん(バングラデシュ), 李さん(中国), リアニさん(インドネシア)

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初級の部: 左から ホンさん、ヴァンさん、フンさん、ニーさん(4人ともベトナム)

〔指導講師所感〕
 出場者は全員が実習生、忙しい仕事の合間に日本語の勉強にも取り組みながら、恥ずかしさを克服してその成果をこの日多くの日本人の前で発表してくれました。 当初、出場をためらう人もいましたが、自分と同じ境遇の人が懸命に挑戦しようとしている姿に刺激され、自ら手を挙げてくれました。 指導する立場としては嬉しい限りです。
 わずか数分のスピーチでしたが、その為に費やした努力と時間は、今後の彼ら・彼女らの日本での生活をより充実させる原動力になると信じます。
 お疲れさまでした。
 

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